Sランク」の秘密──香港に溢れるロレックスコピー商品

この週末,貯めたマイルを使って香港に行ってきました。ですので,基本的な旅費はホテル代だけ,3泊4日で実に1人2万円。超激安の旅を楽しんできました。泊まったのは,九龍半島の南端の尖沙咀。街の中心には13代総督ネイザン卿が敷いたネイザン・ロードが南北に走り,スターフェリーが行き交うヴィクトリア湾の向こうには…。いけない,いけない,普通の旅のブログになるところでした。ものづくり流,旅のブログは尖沙咀から地下鉄で北に三つ目,旺角の街を紹介しましょう旺角は,香港らしい雑多な街の一つ。中でも,女性向けの安価な衣料や雑貨を販売していたことから「女人街」と呼ばれるようになった一画には,夜ともなればおびただしい数の露天商が出現し,通りの両側を埋め尽くします。これにより通りの幅は急激に狭められ,二人で並んで歩くのが精一杯。地元の買い物客や観光客はぶつかり合いながら,Tシャツに,クツに,カバンにと,さまざまな超激安アイテムを物色していきますこの狭い通りを日本人が歩いていると,あちこちの露天商から「ニセモノアルヨ,ニセモノアルヨ」と,日本語で声をかけられます(この光景は旺角に限りませんが)。そうです,超激安アイテムの中にはニセモノ,つまりルイ・ヴィトン,シャネル,グッチといった高級ブランドバッグや,ロレックスコピーカルティエコピーフランクミューラーコピーといった高級機械式時計などのコピー商品が堂々と売られているのです。そこで,ものづくり的関心から,すごく精巧なコピー商品を売っていた露天商の中に入ってみることにしました。もちろん,客のフリをして実は,露天商の中にはコピー商品はあまり置いてありません。その代わりにカタログが広げてあり,「コレ」というと,そのコピー商品を倉庫から取り出してくるシステムになっています。しかし,私には特別「コレ」というモノがありません。買い物が目的ではないのですから。で,カタログをパラパラ見ていると,露天商の彼が日本語と英語を交え「カタログヨリ,ホンモノ(注:もちろんニセモノ)ヲミテ」と,倉庫に案内すると言い始めたのです。スーパーコピー時計一瞬躊躇するも,好奇心にまかせて彼について行くと,そこは香港らしい古ぼけた高層アパートの入り口。怪しい警備員のおじさんの横を抜け,カギを開けてアパートの中へ。その後,右に左に曲がる複雑な廊下を通り抜けて,やっとアパートの1室にたどり着きました。「ココ,ココ」。重そうな扉を開けると,その中にはコピー商品が山と積まれていました「ウチノニセモノハ,Sランク」。露天商の彼はとても自慢げです。話を聞くと,ニセモノには出来の悪い「Bランク」,出来の良い「Aランク」,本物と見紛うばかりの精巧な「Sランク」の3種類があるものの,Sランクを取り扱っている露天商はごくわずか。その希な露天商の一つが自分の店であると,彼は胸を張っているのです。そんな彼に,ランクの違いを尋ねると,材料と製造工程にあると教えてくれました。例えば高級ブランドバックの場合,AランクやBランクのニセモノが合皮を使って中国の工場で造るのに対し,Sランクのニセモノは韓国から輸入した皮革を使用して香港の工場で製造するそうです。そう説明しながら彼は指を水で濡らし,Sランクの皮革部分をなぞり始めました。「ホラ,イロガカワル。ダカラ,コレ,ホンモノネ」さらに彼によれば,香港の工場は中国の工場より非常に丁寧な仕事をするんだそうです。そのため,中国のニセモノは破れたりほつれたりするけど,香港のニセモノにはそんなトラブルは滅多にないとのこと。実際,香港のニセモノは耐久性に優れると,彼は自分のバックを指しました。それは,イタリアの高級ブランド,プラダのコピー商品。「3ネン,3ネン,ダイジョウブ」。3年使っているけど,破れもほつれもないと強調しているのです。品質に対する妙な自信。その現われか,この露天商のSランクのニセモノには「トラブルアッタラ,トリカエル。ココダケネ」と,滞在期間限定の保証まで付いていました無駄を承知で,彼にはコピー商品が違法であることについてどう思うか聞いてみましたが,案の定,全く意に介した様子はありません。これはそろそろ潮時と,「これはSランク」「こっちはAランク」などとコピー商品を品定めしているフリをしつつ逃げ出すタイミングを計っていたら,彼は「アタリ,アタリ」と,いちいちうなづいてくれました。

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